去る7月1日、千代田区の日本教育会館において、無作為に選ばれた市民13名による、第1回市民討議会が「千代田区の子育て支援」をテーマに開催されました。
『市民討議会』とは、住民基本台帳から無作為に選んだ市民に『ある問題』に関しての客観的な情報提供をおこない、5人程度のチームで議論・意見抽出・投票をおこなっていただき、一般市民の意見として行政に提出・公表していくものです。今回の討議結果は千代田区が策定する第3次千代田区男女平等推進行動計画に対する提言書(千代田区男女平等推進区民会議による作成)へ反映されます。従来の公募型市民会議やパブリックコメントなど、一部の関心の高い市民が参画しがちな仕組みでは、拾い上げることの難しいサイレント・マジョリティの意見を聞く仕組みとして、全国各地で注目されています。
主催した社団法人東京青年会議所では、昨年、日本で初めての無作為抽出による市民討議会を開催しましたが、知名度の低さや討議テーマの難解さもあり、無作為による参加者は3名にとどまりました。しかしながらその経緯と討議結果を報告書にまとめ、全国の社会参画を推進する市町村や関係各機関に送付したところ、数多くの問い合わせがありました。また昨年の市民討議会が全国紙に採り上げられたこともあり、各地で開催への期待と関心が高まってきています。
今年は千代田区の支援を仰ぎ、区民の関心の高いテーマとして「子育て支援」を設定した結果、7月
1日の第1回市民討議会には15名の募集に13名の参加者が集まり、活発な議論が繰り広げられました。7月15日の第2回市民討議会では、企業の立場からの情報提供も加え討議します。
『市民討議会』はドイツで一般的になっている“プラーヌンクスツェレ”を参考にしていますが、4コマ×4日間の実施期間を3〜4コマ×1〜2日間に短縮するなど、日本での開催を考慮した運営手法を模索しています。
従来の市民参画手法との相違点として、(1)無作為で選ばれた参加者による討議 (2)公正な情報提供を経た上での討議 (3)1ユニット5名での意見討議 (4)結論は意見の集約ではなく意見分布として公表 (5)参加者への報酬支払い、が挙げられます。
今後は三鷹市や立川市などでも開催が予定されており、全国への展開が期待されています。
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