
『新日本創生フォーラム』この国に誇りと希望を!
を9月5日に元台湾総統である李登輝氏をお迎えして、(社)東京青年会議所とNPO法人武士道協会の共催により開催しました。
会場となった日比谷公会堂の前には開場前から多数の入場者が列を作り、マスコミも80人を超え講演への関心の高さと期待の大きさを感じました。
第一部の講演では、明治維新の立役者である坂本竜馬が長崎から京都へ向かう船の中で書き上げた『船中八策』を題材に、坂本竜馬が書いた時代背景と、今の日本の政局の過渡期と重ね合わせ
「これからの日本がどうあるべきか?これから何をすべきか」についてご講演頂きました。
国のリーダーは政治家同士の根回しで決めるのではなく、社会的正義感と公儀の精神を持った人が国民の意思の元選ばれるべきである。
そのリーダーが「公儀」の気持ちで動けば皆がついていく
「今の日本には指導者を育てるシステムが必要である。」と強い口調で述べられました。
また『伝統の上に革新していく事』が大事であり、日本の美徳は外交向きでないとしながらも、日本は外国から様々な文化を取り入れてきた歴史もあるとこれからを背負って行く若い世代に期待を込められました。
第二部では、東京青年会議所の栂野理事長が李登輝氏と対談を行いました。
自身の若いころ遭遇した辛い体験が、後の様々な人生の岐路とも言うべき判断に役立ったと述べ、今の若者達がそのような体験をする事は難しいが、自分の意思で考え行動する事の大事さを戦火の絶えない世界の国々を見て感じて欲しいと仰っていました。
台湾から李登輝氏を招聘するという事で、厳重な警備体制がしかれましたが、JCメンバーも緊張感をもって設営を行いスムーズな進行となりました。
JCメンバーとして、また一人の日本人として、とても勉強になり今後の日本の有り方を考えさせられる1日でした。
メディア戦略特別委員会 鶴井 正博
李登輝氏 講演内容
明治維新を動かした憂国の志士は、皆さんのような30代前後の青年達でした。戦後の束縛から抜け出せない現代日本では、今こそ平成維新を行うべき時でしょう。そこで、坂本龍馬の船中八策に託し、今後の日本の政治改革の方向に関する私見を若い皆さんにお話します。
一「天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出ずべき事」
日本で、既得権政治がいまなお横行し、真の意味で国民主権が確立していない原因は、総理大臣の政治的リーダーシップの弱さにあります。これは総理大臣の後ろに国民がいないからです。故に国際的においても自信に満ちた発言や提案ができません。
二 「上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事」
霞ヶ関中央集権を打開して、新しい国の形にするため地域主権型道州制の議論を推めることが望ましいです。地域が独自の政策を展開し競い合って高めあう、地域主体の発想が不可欠です。若い皆さんが先頭に立って、あたらしい国日本を創る活動を展開されることを期待しています。
三「有材の公卿諸侯及天下の人材を顧問に備え、官爵を賜い、宜しく従来有名無実の官を除くべき事」
これからの日本の教育は、世界に誇るべき、類稀なる精神性・美意識といった日本人の特質をさらに高めていくものであるべきでしょう。戦後のアメリカ式教育から離脱し、日本本来の教育に移行していくことが必要です。
四「外国の交際広く公議を採り、新たに至当の規約を立つべき事」
日本の外交は戦後の自虐的・自己否定的精神から抜け出せていません。反省は大事ですが過ぎては健全な外交ができません。今こそ日本は、自主独立の精神を持ち、主体性を持って、いずれの国とも積極的な、堂々たる外交を展開するべきだと思います。
五「古来の律令を折衷し、新たに無窮の大典を選定すべき事」
日本国民の憲法問題への無関心は、次第に日本人としてのアイデンティティを不明確にさせ、国民の精神に大きな影響を与えます。時代や状況が大きく変化しているのに国家の根幹である憲法を放置していては、日本は遠からず世界の動きににとりのこされ衰退しはじめるのではないでしょうか。
六「海軍宜しく拡張すべき事」
アメリカとの対等なパートナーシップを目指す考え方は大きく評価されるべきです。今こそ日本は日米関係の重要さを前提にしつつ、そのあり方を根本的に考え直す必要があります。現在の日米同盟は日本が負担を負いすぎているのではないでしょうか。若い皆さんはどのようにお考えでしょうか。
七「御親兵を置き、帝都を守護せしむべき事」
日本の防衛において大きな影響を持つ台湾の動向に気を配らなければ、日本に思わぬ危険をもたらします。日本の繁栄と安全を確保するためにも、日台の経済関係を安定させ、文化交流を促進し、日本人と台湾人の心の絆を固めることが不可欠です。
八「金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事」
イノベーションに国を挙げて取り組まなかったのが、今日の日本経済の苦境の原因です。大胆な経済政策を行うと同時に莫大な個人金融資産を投資資金として流すため、老後の不安を解消する政策を明確に打ち出す必要があります。加えて海外に対する投資も進める必要があります。
以上、坂本龍馬の船中八策になぞらえて、現在の日本政治改革の要点を述べました。船中八策を道しるべとし、それを再検討することにより、いまの日本の青年が誇りと自信を持って現実的実践による改革をすすめることができるものと私は確信しています。この改革を成し遂げるためには若い皆さん方が志を高くして行動することが不可欠です。素晴らしい日本を築くため若い皆さんが立ち上がり行動を開始することを、私は心から期待しています。




















