
新緑もしっかりとした緑に変わり、新年度の体制も平常化してくる5月、皆様如何お過ごしでしょうか。昨今の社会事情は、経済的に少し明るいニュースが増えてきた矢先、新型インフルエンザの猛威が世界に不安の影を落としています。
2月のご挨拶で、「今回の経済不況がインターネット等による情報技術による瞬時の情報伝達による新型の経済不況である」旨のお話をさせていただきましたが、今回の新型インフルエンザも私たち人類が得た高度な移動手段と海外旅行や都市型の密集した生活を含む新しい形の生活習慣が大きく関係していることは周知の事実です。
記録に残る最初のパンデミックは、1918年のスペイン風邪とあります。これは、第一次世界大戦による米国とヨーロッパ大陸間を大量に人が移動したことにより拡大したと時代の背景より推測することが出来ます。また、多くの流行病の世界的拡大と、航空技術開発のスタートはほぼ同時期であることも、偶然の一致とは思えません。仮に今のインフルエンザやサーズなどの病気も、今から200年前であれば、地域の風土病として世界中に蔓延していくことは無かったのではないでしょうか。
しかしながら、私たちの生活の中で、今更人の移動も航空機の使用も、都市型の生活も止めることはできません。人やお金、情報の移動は今や簡単に国境を越えてしまいます。この現代の生活習慣にウィルスが上手く入り込み、世界に広がっているのが現状です。
今後インフルエンザの流行や金融危機等、多くの事象で世界の一致した対応が即時に求められる機会が増えてくると思われます。ところが、残念なことに人類は自分たちが作った国やその法律というものに固執し、「世界が瞬時に足並みを揃える」という事には大きな障害を抱えているのが現状です。
今、世界は多くの危機を乗り越える過程において、新しい世界の仕組みやあり方を求められているように思われます。そういう意味では、世界に広がる青年会議所の環は、大きなポテンシャルを持っているはずです。また、今年世界青年会議所のアジア・パシフィックエリアの会議が長野であり、この東京の地にも多くの友人が集まる今年、国境を越えて、瞬時に団結できる叡智を見出したいと考えます。

