理事長あいさつ

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2009年度理事長 栂野慶太
薄暑の候、梅雨の湿気を感じながら、これから来る夏に心躍る時期ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、今年7月、4年ぶりに東京都議会議員選挙が行われます。つい、本年中に控えている国政選挙に目を奪われがちですが、私は東京都議会の持つ直接選挙による首長選出方法とその他の行政システム、管轄する大きさ(面積というよりも人口)に注目しています。特に最近、東京都以外にもユニークな知事達の登場により、私たち市民にも都道府県行政の役割がだいぶ明確になり、同時に、今までの地方行政と中央行政の蜜月とも言える関係も一部の知事の発言により浮き彫りになってきています。

有名な話ですが、かつての公立小学校の教室は全て南に向かって作られていたとの事。今でこそ、環境に対する配慮から北向きの教室などが考案されているようですが、考えてみると私の母校も近くの公立小学校もすべて教室は南向きに設置されています。かつての日本、高度成長期にあって多くの子供たちを漏れなく健康に教育していくためには、このような画一的な政策は大切な措置だったかもしれません。

ただし、現在の社会では個人個人に物質的な豊かさは行き渡り、発達した情報技術も併せて、小さい政府が求められています。小さい政府、つまり地域住民のニーズと地域のオリジナリティーを優先した政治、政策が行われていく事です。

これは、今後日本が更に世界との競争にさらされた時、経済だけでなく教育においても、地域の特性を生かしていくことは大切なことだと考えます。

先程、東京都という大きさが人口的にちょうど良いと申し上げた理由としては、他の県の大きさではこの世界に対抗しうるオリジナリティーを出すのには少し小さいと思えることが理由ですが、いずれにせよ現時点での都道府県レベルの行政はこれから一層大切になってくる事でしょう。

そして、注目すべき点としては、1千300万人近くの住民、1千万人以上の有権者によって一人の政治的リーダーを選出するシステムにも注目するべきです。現在はまだ、中央の省庁と財政的なつながりを持っているために、各道府県に大きな違いは見えにくいかも知れませんが、財政的に意見の強く持てる東京都は、都民の選挙という民主的なルールに則って選ばれたリーダーという力が加わって独自色が出せるのだと思っています。

今後、地方行政と中央行政の分離が進んだとき、力の強いリーダー達をしっかりと監視し、さらに良い方向に導いていくのが都道府県の議員だと思っています。これは、今の国会議員の担う役割と大きく違うことを選ぶ私たちもしっかりと認識するべきだと思います。

今後更に、民主主義と言うものが本当に私達のものになってくると、同じ選挙でも、選出する代表者の役割が違うことをしっかりと認識し投票する側の私たちも、その一票を大切に使っていく、「更なる良識」を持った有権者となって行きましょう。