理事長あいさつ

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2009年度理事長 栂野慶太

 私は親が家業を持っており、転勤等も無く日本居いる限り、東京を離れたことがありません。しかしながら、両親の教育方針もあり、比較的多く海外での生活をしてきました。13歳で一人ホームステイに出されたり、16歳で初めてバックパックを担いでの無計画旅行に出かけたり、20代のほとんどは留学と仕事により米国で生活をしました。
 海外生活をとおして、世界中に友人が居りますが、外国人と友人になり一番信用を得られるのは、『自国を良く知り・自国の文化を敬愛している人』、『色々な場面で自身の意見をしっかりと述べ、相手の意見をしっかりと聞ける人』だと言う持論があります。
 これは、国政レベル、つまり外交においても同じ事が言えるはずです。まだ人の生活が国と言うレベルを超えていない以上、国益が地球益以上に国政で優先され、特に国境を接する国々とはどうしても利益の相反がおきるケースが多くなります。
特に日本は三方を大国に囲まれる珍しい国でもあります。
 そんな状況の中、はやり一番大切なのは主権国家として、どの国とも対等な視線を持ってお付き合いしていく事でしょう。どんなに強大な経済力や軍事力を持っていても、理不尽な要求には毅然とした態度で、そして困っている国には優しく手を差しのべる、そんな日本人が本来持つ(持っていた!?)気質で、諸外国とお付き合いする事が大切なのです。そう、日本は何かを他条件を甘受して物を売るだけ、経済だけを中心とした外交からもう卒業する時代になったと思っています。

 ただし、私は個別の政治家や外交官だけを批判していては、何の解決にも成らないと思っています。6年前に起きた中国瀋陽での日本総領事館北朝鮮人亡命事件などは、中国側の対応にも問題を感じますが、日本の毅然とした外交から、程遠い状況であったと思います。そこには、外交官だけで無く、私たち日本人の教育過程等において、あまりにも自国に対する文化や政治等全ての事に対する認識が薄いからだと思っています。そのうえで自然と育つ、正しい形の自国愛。それが私は一番大切だと思っています。
 何をおいてもしっかりとした『自国に対する意識』を持ち、そのうえで、外交に従事する人間には交渉術等、必要となる教育をしていけば良いのだと思います。

 私自身、日本に居る外国人には親切にしてあげたい。しかしながら、いきなり英語で道を聞いてくる外人さんにはまず、「日本語は出来ないのですか?」と問い合わせるようにしています。だってここは日本ですからね。

 これから日本にも、もっともっと外国の住人が増えてきます。お隣さんが外国人という状況は今以上に増えるでしょう。そんなとき、私たち一人ひとりが、どの国から来ている人に対して、苦手意識を持つので無く、怖がるのでもなく、そして他国の文化を馬鹿にするような事も絶対あってはならないと思います。私たち一人ひとりが、「立派な日本人」に成ることで、この国の外交も良くなっていくでしょう。