4月例会報告

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4月例会

去る4月14日(火)、東商ホールにて東京青年会議所4月例会
活きる力で未来を拓く〜子ども達に夢と希望を〜 が開催されました。

講師の寺脇研氏(元文部省大臣官房審議官・京都造形芸術大学芸術学部教授)から教育改革に関するご講演をいただき、その後鈴木寛氏(民主党参議院議員)、高木幹夫氏(株式会社日能研 代表取締役)を加えパネルディスカッションが行われました。(ファシリテータ: (社)東京青年会議所 理事 猪越太一君)
日本における教育のあり方を深く考えることができる例会となりました。

 

ご意見箱

 

パネルディスカッションの内容

猪越 自己紹介と新学習要領についてのご意見をいただけますか?
鈴木 新しく何かを変えるためにはルール、ロール、ツールの3つが必要だと思いますが、制度改革依存症の永田町、霞ヶ関では法律(制度)を変えることが評価につながると考えています。
高木 日能研は中学受験しかしていない塾です。四角い頭を丸くするというキャッチフレーズで広告をしています。私はJC横浜のOBです。JC宣言を久しぶりに聞きましたが、「混沌という未知の可能性を・・・個人の自立性と社会の公共性が生きいきと協和する」というのはすばらしいと思います。
新指導要領について、民間の塾でも中身は見ます。それは日本の教育のトレンドがどう変わるか、生活の中で何を大切にするかが分かるからです。指導要領を紐解くと日本が大切にしてきたことの変遷が分かります。学校は大きな影響力を持っています。「2002年」はそれを、学校だけでなく、地域や社会が支えるんだというところに大きく変えようとした年です。「ゆとり教育」という言葉はまだなじめませんが、総合学習は時代の流れに合っていたのだと思います。しかし、そうはなりませんでした。
新指導要領は分かって決まりきったことへの回帰だと思います。量への回帰。
学年制、先生が何でもやらなきゃならないというのは、変えなきゃならないものは変わっていません。変えなきゃならないのは学校制度。私学でも先生は言いなりで教えています。子ども達だけでなく、私達も夢を語らなければならないのだと思います。
猪越 公教育の役割についてどう思いますか?
寺脇 公教育は全国一律である必要はありません。競争から共生の時代に変わったという大枠の理念がずれていなければ良いと思います。つまり、皆のためになることをやっていけるようになれれば良いのです。
猪越 教育バウチャー制とは?
鈴木 制度改革だけでは失敗に終わります。ソーシャル全般において良いもの
はカスタマイズなりオーダーメイドが出来る必要性と、国ベースで子供たちの
学ぶ権利やチャンスの格差をなくすのが目的です。
猪越 子供達にどんな手法でどんな力をつけてほしいですか?
高木 予習では「混沌という未知の可能性」は開けません。答えが一つに決まっているものには、問題を解くことで「できた」とか「達成感」はありますが、「学ぶ」ことからは離れていきます。興味関心があるから「未知」。「未知」に立ち向かえるように準備するのが「学ぶ」ということだと思います。
猪越 地域と学校を結び付けるプロセスは?
寺脇 大人達が教育を学校任せにしてきたことが画一化に繋がりました。これからは地域の大人達一人一人が理念を持ち、多様化を受け入れていくことが重要です。
猪越 コミュニティ・スクールの成功による地域や子供達への影響は?
鈴木 プロフェッショナルとのコラボレーションの為に、学校側も門戸は開い ています。10年前にくらべたら地域や子供が関わりあうようになっていると思 います。
猪越 子供達にとってよいきっかけはたくさんありますが、なぜ私達は関わっていけないのでしょうか?
鈴木 関わって下さい。子供のメディアに対するフォローをして生のコミュニティーの魅力、刺激、面白さをつたえるべきです。
高木 まずはここにいるみなさんが関わることです。まわりを見て、まだ関われない大人に言うことです。関わることから始まるのではないでしょうか。子どもは「許す天才」。自信を持って一歩踏み出すことができないのです。手本という言葉が悪いです。分かりきったことを求めてもしょうがない。分からないことを探せる大人が格好よいと思います。
寺脇 大人はよくなろうとする姿を子供達に見せましょう。それが大人として格好いいことです。
猪越 最後にJCへのメッセージをお願いします。
高木 「学ぶ」ということは2つあります。学校は今までツリー構造でした。
これからはウェブ構造、必要な時につながるような頭にしなくてはなりません。パラダイムシフトしていかなければならないのです。一緒にやって行きましょう。また、質が量を凌駕する時代になります。出会った時にどう質の高いことをするかが問題になります。
鈴木 ソーシャル・ヒューマン・コミュニケーション。地域の学校は学校の近くで決めなければなりません。顔の分かる関係の中で、現場が判断できる人の 質と数がある教育の現場にしていかなければいけないのです。コミュニティ・スクールが形骸化しないようにしなければいけません。
寺脇 近代は既に終わりましたこれまでの教育は近代の産物です。これからは自分がどう向き合っていくかです。
猪越 この会場で聞いている我々が、地域に帰って、教育に参加するということが第一歩だということが分かりました。本日はありがとうございました。

開催の様子