6月例会報告

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6月例会

6月18日(木)、東商ホールにて6月例会「ビジネスの軸を23.4度傾けろ!〜地球環境を軸とした持続可能な社会を求めて〜」が開催されました。

 

第1部 基調講演

第1部は元環境大臣の小池百合子氏による基調講演でした。要旨は以下のとおりです。

 

経済偏重型の社会が限界を迎え、地球と共生する新たな社会に向け、企業が地球環境を軸とした経営をしなければならない時を迎えています。それは文明の潮目が変わる大きな転換点であり、またビジネスチャンスでもあることを私達は認識する必要があります。例えば以下のような転換があります。

  • 気候変動により新たに北極海航路が注目されています
  • 「バラク・フセイン・オバマ」という名のアメリカ大統領が誕生し、エネルギー政策に10年で1500億ドル、またグリーンニューディール景気対策に72兆円の投入を打ち出しました
  • 各国が低炭素社会へ向けグリーン経済を競い合っています
  • 電気自動車の開発にあたり電池、蓄電の重要性が高まっています
  • 産油国までがゼロ・エミッションを目指しています

世の中を変えるには心技体が必要です。心は意識、技は環境力、体は税や規制などの制度のことです。
世界をリードして環境立国でいくのだ!という、そこにこそビジネスチャンスがあるのです。

 

ご意見箱

 

第2部 パネルディスカッション

第2部は、森摂氏をファシリテーターとしたパネルディスカッションが開催されました。株式会社大川印刷 代表取締役 大川哲郎氏、株式会社エコトワザ 代表取締役 大塚玲奈氏、基調講演をいただいた小池百合子氏をパネリストとしてお招きし、熱い討論が展開されました。ディスカッションの要旨は以下のとおりです。

「ビジネスの軸を23.4度傾けろ!」というタイトルの具体的な意味は以下の3点だと考えます。
1. 経営者が環境経営の知識と覚悟を持つこと
2. あらゆる経営判断で環境の側面を重視すること
3. 社員が環境活動に参加すること
では、小池さんの講演の印象はいかがでしたか。
大川 鳥・虫・魚の目で環境を捉えた時にどういう展開ができるのかという考え方は参考になります。また心技体の技の部分で中堅企業の技術をどう活かすかが期待できます。
大塚 心技体には共感しました。私は日本が環境問題を止める1人目になればいいと思っています。
大塚さんのような環境意識の高い若者が増えています。
小池 大学に環境学部がある時代になったことに表れています。温暖化がどう自分に関係するのかを知らせることが重要です。
大川さんは120年続いた印刷会社の6代目ですが、大川さんの代で環境に目覚めた理由は何ですか。
大川 2002年社会企業家調査研究の時、人間力大賞の委員会の副委員長を務めました。その時出会った服飾デザイナーの「洋服を通じて社会を変えたい」という言葉にノックアウトされました。印刷を通じて社会を変えるには何ができるかを考え、弊社では紙やインクを大量に使用していますので、環境に力を入れてみたいと思いました。
経営者が覚悟を決めることは非常に大事だと思います。
大川 社員に社長の本気度を伝えなければなりません。
取材先において環境に対する本気度が分かる時がありますか。
大塚 3代目が多いのですが、南部鉄器、染物、タオルの会社で環境を意識した新しいマーケティングを行っている会社があります。経営者の意識が変わると会社も商品も変わっていくと感じました。
環境に対しては世襲の経営者の対応が早いという印象があります。
小池 人によると思います。これからの経営者として言えることは、環境経営マインドを持っていることがチョイスではなくマストであるということです。
環境経営はコストではなくメリットです。
大川 確かに新しい技術は高くつきます。しかし継続の中でコストの抑え方も分かってきます。現在は社会から小企業へも環境が求められています。
経営の視点として長期目標は重要です。オバマ大統領は2050年にCO2を80%カットすることを目標としています。日本の会社にも同じ目標を持っている会社がありますが、「環境とビジネスは両立する」と言っています。ここに共通項があります。バックキャストの発想です。
大塚 予想という意味のフォアキャストの逆です。
政治もバックキャストが必要だと思います。
小池 その通りです。政治の責任は、将来の設計と国家の安全保障の総合的な設計です。基本設計は政党を越えて国家の柱として決める必要があります。
今回の総選挙でそうなりますか。
小池 期待しますが、今回は・・・。
大川印刷の大目標はありますか。
大川 大目標はありません。しかし、3つの大事なことがあって環境に取り組んできました。
・社員満足の向上
・社会的使命
・存在価値の向上
環境だけを取り組んでもダメで、社会的問題すべてに目を向ける必要があると思います。
大塚
自然と人の関係は人と人の関係に近いです。環境サークルが人気あることでも分かるとおり、若者の環境意識は高まっています。その人達は社会的問題にも興味がある人が多いと思います。また自然の中に経営活動があると受け入れています。
政治の世界でもグリーンのうねりを感じますか。
小池 クールビズの時は小泉さんが取り上げてくれました。CSRの話がありましたが、環境の世界で一番効くのは規制です。規制をクリアする努力が報いられるような、そして結果として環境がよくなるような制度が欲しいです。
環境は、
・コストでなくメリットである
・今後を勝ち抜くためのキーポイントである