7月例会報告

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7月15日(水)、赤坂区民ホールにて7月例会「誰もが行動できる社会を目指して 〜草の根を動かす力〜」が開催されました。

 

ご意見箱

 

第1部 基調講演 渋谷区議会議員 NPO法人グリーンバード代表のハセベケン氏

第1部は渋谷区議会議員 NPO法人グリーンバード代表のハセベケン氏による基調講演でした。
要旨は以下のとおりです。

 

私は体感マーケティングとして街のやっている活動を知ってみようと思い、けやき会青年部の行っているごみ拾いに参加しました。表参道1.1kmくらいを5,6人で往復します。するととてもノスタルジックでハッピーな気持ちになりました。自発的にやるととても面白いものです。しかし何度もやっていると不満もでてきます。

拾っても、拾ってもまたごみが落ちているというイタチゴッコだ! もっと人手が欲しい! 自分のやっていることは何の効果もないのではないか! そこで私はNPO法人グリーンバードを設立しました。
ボランティアに関する新聞のアンケートによると、20代の2割が参加したことがある、2割が興味なし、6割がチャンスがあれば参加したいとなっています。

ハードルが高いと思って参加できない6割の人を取り込むため、グリーンバードのお洒落なユニホームを作りました。ごみ捨てしないという親しみやすいマークが描かれています。また宣言文を宣言すれば仲間とすることで、誰でも参加しやすいように入口を広くしました。高潔なものには足が出ないが、「朝の合コン」と呼ばれるような俗っぽいものには人が集まります。常に6割のターゲットの人がどう考えているのか、どういう活動が入りやすいのかをうまく考えていけば面白くなると思います。お蔭様でグリーンバードは全国30チームに広がりました。
少し楽しくふざけているくらいのトーンのほうが長く続くのでは!

 

第2部 パネルディスカッション

パネリスト:杉並区長 山田宏氏、悪魔・アーティスト デーモン小暮閣下、ハセベケン氏
ファシリテータ: (社)東京青年会議所 未来育成特別委員会 佐藤壮一郎

佐藤 多くの人がやらなければならないことがあっても行動に移せずにいます。
閣下 やらなければならないことには2種類あります。
・自分だけでもコツコツやればできること
・誰かと力を合わせなければできないこと
前者は本人の意識次第ですが、後者に関しては非常に難しいです。
佐藤 杉並区で皆でやろうと思っていることはありますか。
山田 行政、政治がでしゃばると皆は萎えます。しかし皆はお上から許可証を貰わないとダメなんじゃないかと思っています。だからなかなか行動できないのではないか。
佐藤 行政から落としていくのではなく、民間から皆の意思で行動しているハセベさんのご意見をお聞かせ下さい。
ハセベ 行政はもっとお洒落にでしゃばるべきです。行政と市民はお互いに近付いていかなければならないのですから。
山田 行政にとって最も難しいことです。なぜならマニュアルに沿った守りばかりで攻められないからです。しかし杉並にも普通の女子大生が作った「なみすけ」というキャラがあり、これを通して行政と市民が少し近付いたと感じます。
閣下 「なみすけ」は一定のメッセージを持ったキャラなのですか。
山田 架空のスギナミザウルスの妖精で、背中のヒレが杉になっています。
佐藤 メッセージ性の強い人が何かを訴えることはきっかけであり格好よさだと思います。エアコンをつけない活動のきっかけは何ですか。
閣下 活動のつもりはありません。少しでもヒートアイランドを止めるためです。発信することで少しでも賛同者が増えれば結構なことです。
佐藤 私も出来る限りエアコンを使わないようにしたいと思います。
閣下
その出来る限りが、やらなければならないことがあるのに行動できないことです。
佐藤 きっかけの大切さについてどのようにお考えですか。
ハセベ エゴ、欲、変態は無くなりません。しかしその人たちを外して考えるとダメで、ネガティブアプローチはもっとダメです。ポジティブアプローチが必要で、それをうまく表現できると人は集まると思います。
佐藤 自ら踏み込めない人に対して無理やりやらなければならないことを作るとか、準備されているものに乗っかってみるというのもひとつのきっかけだと思います。杉並区のレジ袋有料化の際はいかがだったのでしょうか。
山田 癖になるような強制も必要だと思います。杉並区ではパラリンピックのようなふれあい運動会を開催して、ボランティアとして中学生を集めました。最初嫌がっていた彼らも、障害者の人たちの体中で喜びを表現している姿にとても感動していました。一歩踏み出すと面白いということを感じてもらえたと思います。レジ袋有料化については、レジ袋を断ることが少しずつ格好よく感じられるようになってきました。
ハセベ 杉並区民にきついパスを出したら、それを受けた区民のスキルが上がったということです。
閣下 レジ袋有料化は山田区長の提案ですか。
山田 はい。最初は反対が多かったのですが、一年半かけて通りました。ホテル税や入漁税などの悪税はすぐ通りますが、消費税やレジ袋税などの良税は時間がかかります。
閣下 スウェーデンのスーパーではペットボトルを回収BOXに入れた分だけ買い物の際に割引されるというシステムがありました。
人を誘う楽しさについて何かコメントいただけますか。
ハセベ 力みすぎないことです。
閣下 もっと有権者が政治に参加していかなければいけないのに、投票率も伸び悩んでいます。
山田
選挙によりけりですが、どこの区でも投票率は上がっていません。正しいこといいことで人を引っ張るのは、上から目線になりやすく大変難しいことです。例えば投票に3回行かなければイエローカード、5回でレッドカードといった罰則型。または来た人に商品券を配るといったアメ玉のような案しか出てきません。ハセベさんならどうしますか。
ハセベ 別の意識調査を加えるなどいかがでしょうか。
閣下 他にも一歩踏み出すためのアイディアがありますか。
ハセベ パリで孤独死をきっかけに隣人祭が開催されています。年に1回飲食するだけですが、そういった場や機会をつくることでいろいろな追加的ないい現象が生まれます。きっかけを作るとはこういうことです。
閣下 今のようなアイディアも強く言う人がいないとなかなか実現しません。
ハセベ やりたいと思う6割の人がいるはずです。一年目は成功しませんが、十年続ければ価値が分かる人が増えてきます。
佐藤 大きな事を肩肘張って考えず、思いついたことをやってみましょう。最後にひとことお願いします。
ハセベ よかったらごみ拾いしましょう。
山田 世の中が面白くなくなるのは、問題があると何でも役所に苦情を言うことです。そうすると役所はルールを決めます。堅苦しくなり、善意なんだけどつまらなくなります。そして多くの人が入り辛くなります。
閣下 日本では6月25日に新型インフルエンザの1000人の発祥が確認されました。そして2週間後の7月7日には2000人に増えました。我輩は今でもスーパーに行く時、自分だけはマスクをしています・・・。