10月例会報告

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10月例会

ご意見箱

第1部:基調講演

第1部はNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也氏による基調講演でした。要旨は以下のとおりです。

ファザーリング・ジャパンは父親支援を行う日本で唯一のNPO法人で、日本のお父さんを元気にする活動を行っています。今日は父親の育児支援、またお父さんたちの意識がどう変わってきているかについてお話します。これまでの日本の父親は格調型でした。しかし、ただ家族を扶養するだけでは現代の感覚の中ではうまくいきません。育児を楽しむパパに変わっていきましょう!というのが私たちの基本的な考え方です。日本が少子化社会になる、子供を産み育て辛い社会になる根底にあるのが男性たちの長時間労働です。これらの男性たちは古い意識(OS)を持ったままですが、多くの女性は身ごもった瞬間に新しいOSに入れ替わります。しかし、最近は新しいOSを持った若い男性が確実に増えてきています。
従って環境作りをしなければなりません。企業の働かせ方の見直しはもちろん、行政や自治体、地域社会、家族も意識改革が必要です。それにより家族や地域が活性化し、子供たちの育ちにもよい影響が与えられます。「父親が変われば家族が変わる、地域が変わる、企業が変わる、そして社会が変わる」。

 

第2部:対談

第2部は、基調講演をいただいた安藤哲也氏に加え、前衆議院議員佐藤ゆかり氏をお招きし対談していただきました。(コーディネーター: (社)東京青年会議所福祉政策委員会 堀口尚利君) 対談の要旨は以下のとおりです。

堀口 少子高齢化について社会保障という観点からどのように感じますか。
佐藤
経済の観点が社会保障の維持、持続性において大きな足かせになっています。日本の制度が構築された60〜70年代は高度成長期で人口が増加していました。しかし今の日本は人口が減り、成長経済の起動力も失っています。
安藤 これからは世帯数が増えません。若者が将来に希望を持って暮らしていけるような若者政策が必要です。
佐藤 これまで子育て世代の方々が本当に声を上げてきたでしょうか。制度設計においてミクロ、マクロの融合性が重要です。所得の再配分だけでは駄目で、付加価値経済をつくらなければなりません。
安藤 現在女性が働きやすい企業が業績を伸ばしている事実を考えれば、今後10年で子育てする男性が働きやすい環境をつくった企業が20年後のエクセレント企業になると思います。
佐藤 日本の働く形態は子育て環境、経済としての目を社会保障制度のほうに向かわせる環境にありませんでした。オランダ型の非正規雇用の形態は参考になります。また在宅勤務制度の法制化も必要だと思います。
安藤 制度が整ってもなかなか実現しないのが現実です。特に男性は。昔の働き方をしてきた管理職が問題でしょう。
堀口 フレンチトースト基金を設立したきっかけを教えてください。
安藤 日本の母子家庭に出ている児童扶養手当が父子家庭には出ていません。遺族年金も同じです。現状に合っていないシステムです。
堀口 現在の有権者は公助ばかりを求めているように感じられます。
佐藤
社会保障制度の持続可能な制度の設計、維持においては成長経済が不可欠です。社会保険料を払うための働き手の数を増やすことが大事です。反対側にある議論は、増税により保険料を増やすことです。当然経済の活力が失われていきます。そこで一番大事なのは自助、次に共助、それでも駄目なら最後に公助です。共助の動きが行政の隙間を埋める補完的な意味があります。
安藤 今私たちはお父さんの働き方や家族に対する意識、地域社会に対する目線など、人生のあり方のチェンジを求められています。
佐藤 共助を維持していく観点で、若い現役世代が町会や自治会などにもっと積極的に参加するべきです。
安藤
魅力的な義務化のようなポイント制、システムが欲しいです。
堀口 共助に踏み込むためのアドバイスをお願いします。
佐藤 子育てパパ世代がどれだけ地域社会に関わるかだと思います。政策的なバックアップができるように考えていきたいと思います。
安藤 義務ではなく、共助を楽しんでください。