東京青年会議所 歴史を振り返る(50年の歴史)

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最終回 --- 第十四話 ---


創立45周年記念式典(9月例会)であいさつする廣川隆一理事長
グループダイナミズムの追求


 平成六年度(1994年)、廣川隆一理事長は「時代(とき)の旗手青年として真実と未来を見据えて行動する―グループダイナミズムの追求―」を基本理念として揚げた。
これは戦後の日本がかつて経験したことのないような厳しい経済環境の中で、青年経済人としてまた青年会議所会員として、変革の担い手としての責任を果たしていかねばならないという思いの表れであった。
また基本方針として「地球市民意識の高揚と運動」「社会的責任の自覚と運動」「LABO―JC構想の推進」「人と組織を活かすシステムづくり」を揚げ、この年の運動目的とした。

三月には"エイズ"例会も

 その第一弾として二月に「日本経済の行方は?」と題して、講師にキャノン(株)の賀来龍三郎会長、駐日アメリカ大使館のジェームズ・フォスター参事官、衆議院の田中秀征議員の三氏を迎えて例会を開催した。
 東西冷戦が終わり世界経済が新たな秩序構築に向けて歩み始めている中で、今後の日本経済を展望していくにはグローバルな視点から総合的に考察することの重要性を語り合っていただいた。
 三月には「企業におけるエイズ対策を考える」と題して、東京商工会議所と共催で、深刻化するエイズ問題を今後企業としてはどう対処していくべきかを探る例会を開催した。
  講師には東京青年会議所から昭和大学医学部医学博士の松井ひろみ氏を、東京商工会議所からはエイズ懇談会座長の神谷一雄氏をお迎えして、個人として、また企業としてのエイズ患者との正しい接し方や共生できる社会のあり方などを講演していただいた。

社会福祉と地球環境問題

 四月には、「東京J C のすばらしき仲間たち―例会は出会いと交流の場」と銘打ち、100%出席を目指した例会が行われた。
 五月には「線を引いたのは誰か?―社会福祉運動を障害者の立場から考える」をテーマに例会を開催した。四組の障害者にご登場いただき、それぞれの活発な活動をオムニバス風に紹介しながら真のノーマライゼーションとは何かを模索した。
 また同月に模擬国連会議を開催し、ソマリア問題を中心としたP K O のあり方などを議論し、N G O の重要性をあらためて確認しあった。
 六月には「第四回J C 地球環境大賞」の発表を中心に構成された例会を開催した。
 最初に国連広報センターの馬橋憲男氏にご講演いただき、続いて優秀環境活動五団体に大賞が授与された。
 またこの月に二十一世紀に向けた福祉社会実現のための政策提言が出された。

わんぱく相撲全国大会十周年


 七月は「社会貢献・向こう三軒両隣り」をテーマに、映画「男はつらいよ」シリーズ監督の山田洋次氏と落語家の三遊亭鳳楽師匠を講師としてお迎えし、東京人が本来持っていた互助意識を再確認し、社会貢献とは何かを考察した。
 同月には、日本経済のアジアに対する社会貢献の在り方を模索するため、第三回アジア経済ミッションをシンガポールで行い、アジア経済における華僑経済の影響と現状を貿易・物流を通して調査した。
 また同月には、二十三特別区の枠組み見直しなどを含めた東京の都市問題の政策提言が発表された。
 八月にわんぱく相撲の第十回記念全国大会が両国の国技館で開催された。

わんぱく相撲全国大会も第10 回記念大会
  昭和五十二年に最初のわんぱく相撲を東京J C が開催して以来、全国各地に広がったこの活動は、年々参加者も増え、青年会議所活動の名物の一つになった。
 特に廣川理事長にとってはわんぱく相撲の全国大会に向けての下積みの苦労が実ってこの記念大会を迎えることができたことでもあり、いろいろな意味でいい節目となった。
 またこの月に今後の経済活動の中で環境政策についての提言が出された。
創立45 周年―50 周年へ向けて

"船上" のメリークリスマス―
この年の12 月例会は客船ふじ丸で行われた
九月には東京都知事の鈴木俊一氏、日商会頭の稲葉興作氏、東京青年会議所初代理事長の三輪善兵衛氏をお迎えして創立四十五周年記念例会が開催された。
 講師に自民党政調会長の加藤紘一氏にお越しいただき、「どうなる日本の二十一世紀」と題してご講演いただいた。
 また廣川理事長は「今、新たな世界バランスが作り出されようとしている時、世界都市・首都東京にある東京青年会議所がどのような具体的な運動をしなければならないかを常に考えて行動する必要がある。国際協力はどうあるべきか、また環境や教育など様々な問題を複合的に考え、青年として、何事にも突き進む勇気を持って対処していきたい」と力強く式辞を述べた。
 十二月には恒例のクリスマス例会が開催されたが、この年は東京J C の基本方針の「L A B O ―J C 構想の推進」の下、初めて東京湾に浮かぶ豪華客船「ふじ丸」での船上パーティーとなった。
 年間を通しての活動の中では、東京J C 日中交流が二十周年を迎えたり、1988年以降、減少し続けてきた新入会員数も、廣川理事長の号令の下、見事前年の二倍以上の200名を越えるにいたったりと、四十五年目を迎えたこの年、東京青年会議所にとっては五十周年に向けての大事な節目であり、またステップの年となった。
 
この年、神戸でJCI世界会議が開かれ、
王子英君が95 年度会頭に就任(11月)
  10月例会での講師・大前研一氏と
廣川理事長のパフォーマンス       
  
 
国連NGO会議に東京JCからも初参加(9月)   3月例会では「企業におけるエイズ対策」
をとりあげた


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